- 生産技術部に就職したけどキツい…
- このまま生産技術で働き続けたらどうなるんだろう?
- 入社したてで転職なんてできるんだろうか?
生産技術って入社してすぐから大変ですよね。
私は生産技術部を顧客とする商社で営業として様々な生産技術の新卒の方を見てきました。
生産技術部はどこも激務。
だからこそ合っている人はやりがいを持って時間も関係なく働き続けます。
しかし合っていない人にとっては地獄以外の何者でもありません。
あなたには生産技術はちょっと合っていないみたいですね。
この記事では私と生産技術部の人との10年以上の付き合いを基に、生産技術部に就職したばかりのあなたの悩みを解決します。

\まずは結論!/
「もう今すぐ辞めたい!」という気持ちは分かります。
しかし退職続けを出す前に、20代専門の転職エージェントに求人を紹介してもらってください。
なぜなら求人を紹介してもらうと、今よりもあなたに合う会社に転職できるかが、働きながらにして分かるから。
生技は毎日何かと忙しいと思いますが、リモートで求人紹介してもらえるので、時間もそれほど取られません。
20代であり頭を使う忙しい日々を繰り返している生技のあなたは転職市場では大人気!
生技の知識と経験を活かせる製造業界でも、生技の根性を活かせる未経験業界でも応募することができます。
というか生技のキツさを知っていれば、他の多くの仕事は楽に感じてしまうんですよね。
それでいて年収が必ずしも生技の方がいいとか限らないですし。
実際にどちらの方があなたにとって幸せなのかは、実際に働いてみないと分かりません。
体は一つですからね。
でも迷っているのであれば、選択肢は絶対に確認しておくべきです。
選択肢を確認した上であれば生産技術を続けても後悔は無いでしょう。
後悔のない社会人人生を続けるためにも、あなたが取れる選択肢を知っておきましょう!
生産技術部は他の仕事と比べて本当に激務?ブラック?辛い?

生産技術部は他の部署や業界と比べて仕事内容がきついです。
なぜなら生産技術は日本の中でもトップレベルのクリエイティブさを求められるから。
製品を設計するだけの開発部やものを作るだけの製造部とは難しさの種類が違います。
開発にも製造にも精通しつつコストにも厳しく向き合わなければならない。
- 生産技術は激務で辛いけどブラックじゃない!
- 四六時中働いて幸せそうな取引先
- 生技があなたにとって幸せな職場かどうかが最重要
生産技術は激務で辛いけどブラックじゃない!
生産技術部はでき無で辛いところもある仕事ですが、ブラックではありません。
「僕にとってはブラック企業だよ!」
という声が聞こえてきそうですが、ブラック企業というのは以下のような特徴を持っています。
生産技術部では長時間労働や上司によってはハラスメント行為があるかもしれませんが、それ以外はほぼ無いのではないでしょうか。
ブラック企業に具体的な定義はありませんが、仕事をどれだけやっても報われないのであればブラック企業と言って差し支えないでしょう。
しかし生産技術は仕事ができれば報われます。
ただ仕事が激務なんです。
でもあなたにとって生産技術の仕事がつらくて仕方がないんだったら、あなたにとってはブラック企業なのかもしれません。
今の仕事を頑張るということは量産前に残業続きの日々を経験するでしょう。
一定の経験を積めば、曲者揃いの下請け会社や取引先の担当者になります。
さらに認められれば、インドや中国などの海外の工場に3年〜5年転勤することになるかもしれません。
そして戻ってきたら晴れて管理職。
年収700〜900万円くらいです。
それがあなたが今の職場で働き続けるのか、転職するかの決め手になるでしょう。
四六時中働いて幸せそうな生産技術部の担当者
私は仕事柄、週に2回以上は生産技術部にお邪魔していました。
生産技術は大体どこの会社でも働き者。
「私だったらとても一生は続けられないな。」
と感じるようなことでも楽しそうに仕事をしておられました。
余計なお世話でしょうが。
生産技術部の方は休み時間も仕事の話ばかり。
喫煙ルームに行っても、出張で一緒になっても基本は仕事の話です。
転勤も出張もものともせず、インドだろうが中国の田舎だろうが栄転とばかりに飛び立っていきます。
そして生産技術部の方は何よりも「俺は〇〇電機の生技だ!」と言わんばかりの誇りを持って仕事をしているように感じます。
生技があなたにとって幸せな職場かどうかが最重要
しかし問題は生産技術の仕事があなたに合っているかどうかですよね。
もうある程度生産技術の現場の仕事は分かってきたと思います。
あなたは今の仕事を少しづつレベルアップしていきながら、あと3年〜7年くらい続けることになるでしょう。
お給料は高くはありませんが安定しています。
どうですか?
続けられそうですか?
生産技術は常に頭を使いながら、行動し続けることが求められます。
そしてクリエイティブな仕事である割には、世間では目立ちません。
製造業界以外の人に「生産技術」と言っても「ふ〜ん」といた感じで終わりです。
人によっては「あんなに大変な仕事なのに、普通のサラリーマンと同じ扱いなんだ」と感じることもあるでしょう。
また生産技術部は時間外労働はもはや当たり前。
定時で帰れる毎日なんてものは生涯にわたってほぼないでしょう。
生産技術部に勤め続けるあなたの将来とは?

あなたの将来はあなたの先輩社員であり、あなたの上司です。
なぜなら特に日本の会社員は、先輩や上司と同じ道を踏襲するから。
- 生技の課長や部長があなたの将来!
- 生馬の目を抜く世界で年収800万円をどう見るか
- 出世競争に敗れたら、部署移動
生技の先輩や課長や部長があなたの将来!
生産技術部に入社して出世したり異動になったり転職したりした先輩方。
それがあなたの将来です。
今の生産技術部にいる先輩や課長や部長は分かりやすい先輩方。
しかしあなたの先輩はそれだけではありません。
今でも別の部署の人で元々生技だったという人の噂を聞きませんか?
昔の仕様書などの履歴に知らない名前がありませんか?
そういう、今は生産技術部にいない人たちもあなたの先輩。
今の時点ではあなたはどの未来もあり得ます。
目に見える先輩だけがあなたの未来ではありません。
生馬の目を抜く世界で年収700~900万円をどう見るか
大手企業の生産技術部で超優秀な同僚の中で勝ち抜いて課長になったとして、年収は約700~900万円。
これを高いと取るか激務の割に安いと取るかはあなた次第です。
製造業界のサラリーマンの中ではそこそこ高年収の方ですね。
中堅企業の生産技術部の課長だったら500~800万円といったところでしょう。
生産技術部は製造会社の要の部署。
優秀であると感謝に認められる以外にも、資格などで証明する必要もあります。
大手製造会社ではTOEICやCPEを昇進の必須条件としている会社も少なくありません。
企業によってはさらに他の資格を求められることもあります。
あなたも将来耳にする機会が多くなる資格だと思います。
激務の中でこれらの資格を取得をして、早くて40代で年収700万円以上。
これを効率がいいと取るか悪いと取るかはあなた次第です。
もちろん楽に年収700万円を超える仕事なんて存在しません。
生産技術部の出世競争に敗れたら部署移動
生産技術部は毎年や数年に一回新入社員が入ってきて、一定期間経つと一定人数が去っていきます。
本人に働き気はあるけれど上司がNOを出した場合は部署移動。
部署移動の理由の真実を知ることはできません。
しかし生産技術は製造会社の中でも花形の部署。
異動の多くは左遷に近いものです。
生産技術部の出世競争に敗れて異動することになると、生産技術ほどクリエイティブな仕事ができなくなることがほとんど。
仕事のレベルの落差に絶望して、異動した後に転職を決意する人もいます。
生産技術部を続けるか辞めるかの判断基準とは?

あなたが生産技術部を続けるかどうかは、あなたの直接の先輩や上司を見て「こうなりたい!」と思うかで決めましょう。
なぜならあなたの直接の先輩や上司はあなたの将来そのものだからです。
- 生技の先輩・上司のようになりたいかがポイント!
- 生技を辞めていった人の転職理由
- 次を決めずに生技を辞めるとどうなる?
生技の先輩・上司のようになりたいかがポイント!
あなたが生産技術部を続けるかどうかは、あなたの直接の先輩や上司のようになりたいかどうかで決めましょう。
なぜならあなたは先輩や上司とほぼ同じ道を辿って、その先輩や上司のポジションにたどり着くからです。
今は未来のあなたが、あなたに指示や指導をしているといっても過言ではありません。
あなたは先輩や上司の指示や指導のもと、先輩や上司と同じ時空間で同じ間を過ごすことになります。
組織である以上、上司からの指示は絶対。
仕事の仕方は上司の仕事の仕方そのものを踏襲することになります。
仕事においての考え方や口癖も先輩や上司に似てきます。
そして年収も先輩や上司と大きく変わることはないでしょう。
あなたの先輩は上司のカーボンコピーのようになっていませんか?
生技を辞めていった人の転職理由
私(筆者)が付き合いのあった生産技術の方で、退職された方も多数います。
みなさんいろんな理由で辞めていかれましたが、ほとんどは以下の3つの理由で辞めていかれました。
私は今の採用コンサルティングという仕事柄、さまざまな業界や職種の方の退職理由を見聞きすることがあります。
ほとんどの業界や職種でのNo.1の退職理由は人間関係なのですが、生産技術部に関しては人間関係が理由で辞める人はそこまで多くありません。
最も多い退職理由は「仕事についていけない」です。
それだけ激務だということですね。
そしてやはり人間関係でも退職する人は多く、またいざ転勤辞令が出たら退職する人も多くいました。
海外転勤は辞令が出るまではリアリティがないんですよね。
生産技術部の海外転勤は、過酷です。
なぜなら発展途上国の田舎への転勤だからです。
今まで平和な日本で暮らしていたサラリーマンがいきなり過酷な海外暮らしになる。
次を決めずに生技を辞めるとどうなる?
もしあなたが転職するのであれば、次の会社を決めてから転職することをお勧めします。
なぜなら生産技術部経験者といえど、次を決めずに辞めるのは、応募先の会社からの印象が悪いからです。
むしろ生産技術部というエリートコースにいながら次を決めずに退職したとなると、採用側からするとドロップアウト感を感じてしまいます。
そういう理由から「次を決めずに退職した人は採用をしない」という考え方の企業もあります。
しっかりと自分のキャリアと向き合って転職活動をするためにも、次の会社を決めてから退職するようにしましょう。
でも本当に辛いなら、本当に生産技術が合わないなら、次を決めずに今すぐ辞めても大丈夫です。
しかし今すぐ辞めるのは、今すぐ辞めないとあなたが壊れてしまう時のみ。
今すぐ辞めると応募できる企業は減りますが、あなたが幸せになれないわけではありません。
生産技術部からどんな会社に転職できるの?

生産技術部を経験しているのであれば、製造業回全般が経験を活かした転職先候補なります。
たとえ少しの経験だったとしても、製造業の会社に内定をもらったことがある20代は、会社から見るとそれだけで魅力的。
- 生技の経験を活かすなら製造業界
- 元生技の商社マンの話
- 生技の根性を活かして未経験への挑戦も可能!
生技の経験を活かすなら製造業界
生産技術の経験を活かすのであれば、製造業界が良いでしょう。
製造業の中でも電機や自動車、食料品に化学品など様々な会社で生産技術を志す20代は求められます。
また生産技術でなくても、今あなたがいる業界の一つ二つ川上や川下の取引先も有力な転職先候補となります。
競合他社も転職先の候補になることはなるのですが、生産技術がイヤで転職するのであれば、あまり状況が変わらないと思います。
元生技の商社マン
私(筆者)が勤めていた化成品商社には、元大手電機メーカーの生産技術の人がいました。
彼は入社1年で生産技術の仕事に向いていないと見切りをつけ、商社を希望して転職。
化学品商社で生産技術の強みを活かして成果を出しまくっていました。
化成品商社の大きなお客さんの一つは製造メーカー。
その製造メーカーの内部にいたので、どんな商品を欲しがるのかが手に取るようにわかっているようでした。
彼が生産技術部にいたのはわずか1年足らずでしたが、やはり実際に製造メーカーの内部にいた経験は本物です。
また化成品商社に転職できた理由として、内定大手電機メーカーの生産技術部に内定を得た実績があるのも大きかったようです。
生技の根性を活かして未経験への挑戦も可能!
生産技術経験者の強みの本質は、大手に内定をもらったことでも知識でもありません。
生産技術部に配属されたからには、激務を必ず経験しています。
その激務を経験していることこそが強みです。
製造業界以外では「生産技術」といっても分からない採用担当者も多いと思いますが、面接でその仕事内容を語れば根性があることが理解してもらえると思います。
20代の若手を採用したい会社が転職者に求めることは、伸び代があること。
でも伸び代って測定できないじゃないですか。
それを「生産技術部でこんな毎日を送っていました」というと証明できるんです。
生産技術部から転職するにはどうしたらいいの?

あなたが生産技術部から転職するのであれば、第二新卒専門の転職エージェントに登録をしてください。
なぜなら20代専門の転職エージェントには生産技術部に内定をもらったことがあるような優秀な20代を求める企業の求人が大量にあるから。
- 生技の知見を求める求人は第二新卒専門の転職エージェントに集まっている
- 生技経験者は転職に有利
- 生技は仕事が忙しくて転職の時間がない!?
生技の知見を求める求人は第二新卒専門の転職エージェントに集まっている
第二新卒専門の転職エージェントには、生産技術部の現場を知っているあなたのように優秀な20代を求める企業の求人が集まっています。
そのため、あなたが第二新卒専門の転職エージェントに登録するだけで、優良求人に巡り合うことができるでしょう。
そして生産技術部経験者を求める企業が欲しい能力は以下のようなもの。
「自分は入社して間もないし、まだこんな能力ないよ!」
と思うかもしれません。
でも生産技術部に入社できただけでも優秀ですし、わずかな期間でも生産技術の現場で仕事をしていたということは評価されるのです。
生産技術ほど頭使っているってそんなにいないですよ。
ついこの間まで学生だったあなたは今こうして生産技術部で働いていますが、単位を取るのとは全く違う頭を使っていますよね?
生産技術の方と話をしていると「本当に頭を使う、本当の合理性ってこんなことなんだ」とよく感心させられます。
生技経験者は転職に有利
知っている人は履歴書の職務経歴に目を通して「生産技術」と記載がると「おっ!生技経験者か!」と一目置きます。
なぜなら生産技術経験者は優秀な人が多いから。
また転職エージェントの担当者も企業の採用担当者に対して「この人は生産技術経験者で…」と推奨してきます。
生産技術部に配属されただけで転職市場ではアドバンテージになるということです。
そもそも20代の転職者は20代の若さがあるだけで転職に有利。
あなたはそれに加えて「生産技術部経験者」という強みをプラスすることができます。
私が化成品商社で採用担当者だったときに履歴書を並べて誰と面接するかを見比べるときに、職務経歴欄に「生産技術部」とあると少し光って見えたのを覚えています。
私が特に優秀な生産技術部の方々と普段からやりとりしていたのでバイアスがかかっていたこともあるかもしれません。
それでも購買部や製造部、よく分からない商品を売っていた営業なんかよりかはよほど期待ができると感じたものです。
実際には面接話してみないと分かりませんし、真価は一緒に働き出してからです。
生技は仕事が忙しくて転職活動の時間がない!?
生産技術部は毎日忙しくて「転職活動」と言われてもいまいち実感が湧かないかもしれませんね。
「忙しい仕事が終わってから履歴書書いたり、面接やったり、そんな時間はない!」
と思うかもしれません。
しかし履歴書や面接というのは、転職活動の末期。
転職活動の初期は全然時間がかからないんです。
まず登録をすると3営業日以内にリモートで求人を紹介してもらいます。
あなたはその求人を見て「転職してもいいな」と思える会社があれば、転職活動を本格化すればいいのです。
そしてここまでは手間も時間もかからない上で、得られるものがものすごく大きいのです。
求人を紹介してもらって「やっぱ生産技術部を続ける!」という選択をするのも全然あり。
大切なのは、あなたには他の選択肢もあるということを知ることです。
それを知った上で生産技術部を続けるのと、何も知らずに生産技術部を続けるのとでは起きな違いがあります。
世の中情報を持っているのと、持っていないのでは、人生に大きな開きが出てきます。
最後に
生産技術部って本当に辛いですよね。
あなたの先輩や上司は、そんな辛い毎日を何年も続けてきた人たちです。
出張はたまにはあるけど、基本的には工場から離れることはありません。
その中でモノづくりにかけるのが生産技術の仕事人生。
その人生も悪くないと思います。
ただ、その生産技術の人生が合っていないと思うのであれば、生産技術の仕事はブラック企業と変わらないと感じるかもしれません。
最後に決めるのはあなたの心。
せっかくここまで読んでいただいたんです。
あなたの仕事人生どうしたいかを今決めてしまいましょう!
- 生産技術は激務で辛いけどブラックじゃない!
- 生技の課長や部長があなたの将来!
- 生技の先輩・上司のようになりたいかがポイント!
- 生技の経験を活かすなら製造業界
- 生技の知見を求める求人は第二新卒専門の転職エージェントに集まっている
