私が勤めていた会社は離職率7%以下という低い離職率を誇っていました。
そんな当社の数少ない退職する方の中で最も多いのは、様々な事情で地元に帰るUターン転職。
退職の時は一身上の理由で退職していきますが、いずれも本音は以下の3つのどれかです。
逆に地方や海外で働いていて、地元である東京で働きたいという理由(本音)で応募してくる方もいます。
住む場所はあなたの人生を左右する大切な選択。
住む場所を理由に転職するのは全然OKです。
しかし転職活動の方法を間違えてしまうと「転職しない方が良かった…」ということにもなりかねません。
本記事ではUターン転職を本気で考えているあなたに伝えたいことを5つにまとめました。
最後まで読むと、あなたがUターン転職するために何に注意して何をすべきなのかが分かりますよ!
Uターン転職でまずやるべきは転職できる可能性のある求人集め
Uターン転職をするのであれば、まずは転職エージェントに登録をして求人を紹介してもらいましょう。
長期休暇に地元に戻って気の合う仲間や家族と時間を過ごすのが毎日だったらどんなに楽しいだろう、と思う気持ちは分かります。
だからといって仕事を辞めて無職の状態で地元に戻ると大変なことになりかねません。
具体的には以下のような状態です。
このような状態を避けるためには今すぐ転職エージェントに登録をして求人を紹介してもらうこと。
求人票を紹介してもらうだけで、地元でどんな条件でどんな企業に転職できるのかが分かり、Uターン転職をより具体的にイメージできるようになります。
また何よりも働き口があると分かることで、安心してUターン転職を進めていくことができます。
Uターン転職すると年収・給料はどうなるの?
Uターン転職をして年収が上がるか下がるかというのは人にもよりますが、同じ業界・職種で都会から地方に転職するのであれば年収は下がる場合が多いでしょう。
しかしあなたはまだ20代ですので、全く新しい業界や職種に転職することで給料・年収アップすることが可能です。
また20代での転職の場合、都会から地方へのUターン転職だとしてもそこまで何百万円も年収が下がることはありません。
なぜなら都会であっても、20代の年収はほとんどが200万円〜300万円台だからです。
20代でUターン転職で給料・年収を気にするのであれば、今の年収よりも将来高年収を得られる業界や職種を選ぶようにするのがおすすめです。
例えばITエンジニア。
元々人材不足だったところにコロナ禍が重なり人材不足は加速しています。
全くの未経験であっても、採用してから技術を教えてくれる企業もありますし、オンラインのプログラミングスクールも多数あります。
20代のうちにITエンジニアの基礎を身につけておけば、地方に住んでいても30代で年収500万円以上も夢ではありません。
20代での異業界や異職種への転職は問題なくできるので、将来を見越して転職活動を行いましょう。
地元・実家にUターン転職するデメリット
先走ってUターン転職をしてしまう前に、親や地元で就職している友達に地元で働くマイナス面について聞いておくことをお勧めします。
無事Uターン転職が成功したものの、数年経ったらまた都会に転職する人も少なくありません。
その時々で転職したくなったら転職してもいいのですが、そもそもUターン転職自体が向いていないことに気づいておらずUターン転職してしまったら大変です。
地元は楽しいかもしてませんが、娯楽が少なく、週末の過ごし方に工夫が必要。
地方によってはその地方特有の人付き合いが面倒だったりもします。
学生の時には楽しい思い出しかない地元が、大人になると変わって見えることもたくさんあります。
Uターン転職して転勤になる可能性はあるの!?
Uターン転職して地元で長く勤めたいと考えているのであれば、応募する時点で転勤が無い会社であることを確認しておく必要があります。
地元にしか拠点の無い業界、ITエンジニアなど住む場所に左右されにくい職種を選んだ上で、ダメおしで転勤が無いことを入社前に確認しておきましょう。
入社前に転勤の有無を強く確認したら内定が出ないんじゃないか、と不安になるかもしれませんが、ここはあなたにとって大切な条件ですので確認しておくことをお勧めします。
確認をしないまま入社して中途半端なキャリアで転勤を言い渡され、また転職することになったら最悪ですからね
転職エージェントを利用して転職活動をするのであれば、あらかじめ転勤の可能性がない、もしくは転勤の可能性が極めて少ない企業の求人だけを紹介してくれます。
注意が必要なのは、「Uターン歓迎」と記載しておきながら就業規則や募集要項に「将来的に転勤の可能性があります」と記載されている求人です。
「これは基本的に転職はないが、将来拠点が増えたときや転勤要員が少なくなった時など、万が一の時に転勤させる可能性がある」と考えておきましょう。
「地元に帰りたい」「親の面倒を見る」を転職理由にしてもいいのか
面接で転職したい理由を「地元に帰りたい」「親の面倒を見る」というと、まず内定をもらえません。
「地元に帰りたい」「親の面倒を見る」が転職理由だと、その会社でないといけない理由がどこにも無いからです。
- 地元に帰ってくると思ったほど楽しくなくまた都会で暮らしたくなった
- 両親が急に他界してしまい地元にいる理由が無くなった
という可能性を考えると、このような転職理由の方はとてもじゃ無いけれど雇うことはできないからです。
実際に「地元に帰りたい」「親の面倒を見る」が転職の理由だと将来的にまた転職してしまう可能性が高くなるでしょう。
では面接の時にはどのように言えばいいのでしょうか。
最も使われているのは「自分の経験や好きなことを通して生まれ育った地元に貢献したい。この夢を実現するためには御社しかない。」という転職理由でしょう。
もちろんただこの言葉を使うだけではなく、実際にあなたが心の底からこのように思えるお仕事・会社を見つける必要があります。
地元の会社であろうが、都会の会社であろうが、人事担当者や経営者は長年何人もの人を見続けています。
ついこの間まで学生をしていたあなたの心理は、手にとるように読まれていると考えておきましょう。
正直地元で働けるんだったらなんでもいい、という気持ちで応募をすると内定を得られたとしてもろくな会社ではありません。
仮に良い会社に入れたとしてもあなたが会社に追いつけず、いずれ辞めてしまうということもあるでしょう。
Uターン転職のタイミングは?
ありとあらゆる可能性を考えてUターン転職することを決めたのであれば、すぐにでも転職活動を始めましょう。
とというのはほぼ意味はありません。
今の会社での経験とスキルを最も活用できるのは今の会社。
経験やスキルを積むのであれば、早く新しい会社に転職してそこ会社で経験とスキルを積み上げていく方が得策です。
コロナ禍で、今できることは今やっておかないといけないことは学んだはずです。
例外としてほんの数日の違いで、退職金が大きく変わってくるのであれば、多少在籍期間を伸ばしても良いでしょう。
退職金の規定については就業規則に書いてあるのが一般的です。
もし就業規則に書いていなかったり、就業規則が確認できない状況なのであれば、総務的な部署や役職の方に確認する必要があります。
Uターン転職は大手転職エージェントでリモートが便利
Uターン転職の転職活動を実行するのであればまずは大手の転職エージェントに登録をしておきましょう。
大手の転職エージェントは全国に拠点と求人を持っているためです。
転職エージェントのサービスとしては主要都市にしか拠点がないように見えて、運営会社としてはほぼ全ての都道府県に拠点がある場合がほとんど。
どの転職エージェントもリモートでのサポートが狩猟ではありますが、あなたが今住んでいる場所にも地元にも拠点があれば、必要に応じて両方でのサポートをしてもらうことができます。
大手転職エージェントには、あなたの地元にある大手企業の拠点の転勤なしの求人があります。
あなたの地元にも地元企業の転職エージェントがあるでしょうが、地元の中小企業の求人が中心の場合が多く選択肢としては十分ではありません。
ハローワークは企業が求人掲載する場合の費用が無料のため、人材獲得にコストをかけない企業の求人が紛れています。
企業によっては感染リスクに対する意識も評価される場合があります。
地元が遠くても転職活動はできるので、まずはリモートでできるところまで転職活動を進めてしまいましょう。