最終面接前には、その場の責任者レベルで確認すべきことはほぼ確認しているため、実際に最終面接は確認レベルであることが一般的です。
しかしだからと言って100%内定を得られるわけではありません。
この記事では最終面接を受ける前に知るべきことを5つにまとめてお伝えします。
最終選考なのか最終確認なのか確認する
多くの場合、最終決定権者は社長か部長クラス。
一次面接の担当者がOKと言っても、その上の人が不採用といえば不採用になります。
あなた以外にももう1人優秀な人が残っていて最終判断が採用決定権者に委ねられた、というケースで落ちてしまうことは少なくありません。
選考が進むにつれて競争相手は減っていきますが、稀に最終まで採用枠以上の人が残っている時があります。
面接が進むために、最後の質問の時に、「私以外に何人が応募していますか?」と聞けば多くの場合、正直に教えてくれます。
最終面接前にも聞いておけば、最終面接が最終選考なのか確認だけなのか教えてくれるでしょう。
最終面接が最終選考なのか確認だけなのかを確認する
- 面接の最後の質問で、競争相手が何人残っているのかを聞いておく
- 転職エージェントの担当者に競争相手が何人残っているのかを聞いておく
ホームページの社長の言葉を確認しておく
ホームページにはその会社の社長の思いが書かれています。
最終面接の相手はほとんどの場合は社長。
社長でなかったとしても、社長に近い立場の人が面接官になっています。
そんな人は常に社長の言葉や企業理念が常に頭に入っており、これに合致する人を採用したいと考えています。
最終面接ので会話の端々に社長の言葉や企業理念にあるキーワードを散りばめれば、面接官に響く言葉となります。
また最終面接官は、求職者が長く勤めてくれることにも大きな期待をしています。
目の前にいるあなたがこの面接をきっかけに入社し、5年10年40年と勤め上げ、会社の未来を担ってくれることを期待しているのです。
もちろんあなた自身が、あなたの発する言葉を心から信じていることは大前提です。
最終面接前に確認すべきこと
社長の言葉や企業理念を絡めて5年後10年後40年後の夢を語る
給与など労働条件交渉は転職エージェントに任せる
最終面接に出てくる方に労働条件などの細かな質問をすると、高確率で内定を逃してしまいます。
労働条件については応募前にある程度は把握しているはずです。
どうしても入社前に確認しておきたかったり譲れない条件があるのであれば、早い段階で転職エージェントに話をしておきましょう。
求人票の労働条件に書いていなかったり、大幅な年収アップなどの交渉は、最終面接では非常識となってしまうので、交渉内容についても転職エージェントに相談をしてアドバイスをもらうと良いでしょう。
転職エージェントは常に企業に入社する人に関する交渉を行っているので、通る交渉内容と通らない交渉内容を前例をもとに判断できるからです。
転職エージェントを利用すると交渉が楽になる
採用決定権者が最後に聞いてくる質問への答え
最終面接の最後に答えの無いような質問をする人は一定の割合で存在します。
その質問の意図の多くは意地悪ではありません。
困った状況の時にあなたがどんな選択をするのかを見ています。
最終面接官の多くは年配者であったり、歴戦のビジネス経験者。
みなさんそれぞれ自分なりの人の見極め方を持っており、その見極め方が答えようの無い質問だったりもします。
これはある経営者が、人を採用する時に最後にしている質問。
あなたは大口顧客を担当する営業職です。
お客さんと打ち合わせをしている時にお客さんから「今すぐ値下げしないと今後注文しない」と言われてしまいました。
値下げは上司の了承を得てから出ないといけない決まりになっています。
あなたはなんと答えますか?
その場で了承して上司に事後了承をもらうのも、その場で断ってお客さんとの関係を絶ってしまうのも不正解。
その経営者の正解は「引き伸ばし」でした。
あなたはなんとかお客さんの「今すぐ値下げしないと今後注文しない」という言葉を取り下げさせ、なるべく早く社内検討して解凍する方向に持っていくのです。
なかなか難しい質問ですよね。
思わず、その場で了承して上司に事後報告したくなってしまいます。
このような質問は、その質問をした人の中にしか正解はありません。
質問者は、あなたがその会社で長く勤めるイメージができるのか、その相性を確かめている場合も多いので、あなたの心のままに応えるのが正解です。
答えの無い質問にはあなたの心のまま正直に答えよう!
会社の雰囲気と気持ちを最終確認しておく
最終面接を受けた会社はあなたが長い時間を過ごすことになる会社。
いくら確認をしたところで損はありません。
まだ職場見学をさせてもらっていないのであれば、職場見学をさせてもらい、就業時間が終わってから会社を外から眺めてみるなどしてみましょう。
特にあなたが前の会社を辞めたのと同じ理由がその会社にもありそうな場合は、何か感じるものがあります。
面接官や社長は自社のことをブラックだと思っていなくても、社風として残業の概念がないほど夜遅くまで働く会社かもしれません。
採取面接はあなたを採用するかどうかを会社が選んでいるのと同時に、あなた自身も長い仕事人生を過ごす会社を選んでいるということを忘れないようにしましょう。
まだあなたも選ぶ立場にあることを忘れない
