本記事では第二新卒のあなたが応募する企業を、より深く学ぶための企業分析と業界分析を分かりやすく解説します。
ここでは業界分析は企業分析の一環として行います。
企業分析と業界分析の目的
企業分析はさまざまな目的に細分化することも可能ですが、結局は「あなたがその企業に入ってあなたがやりたいことができるか」ということです。
企業分析の細分化された目的
そもそも転職自体、今の会社になんらかの不満があって行っているのですから、転職によってその不満が解決されなければなりません。
これから解説する企業分析方法を実施する時には常に「あなたがその企業に入ってあなたがやりたいことができるか」ということを念頭に置いてください。
転職活動を行っていると、「選ばれないといけない」という思考に陥りがちですが、あなたは企業を選ぶ立場にあります。
ましてやあなたは新卒入社3年以内の20代で、企業が喉から手が出るほど欲しい伸び代しかない人材。
常に「あなたがその企業に入ってあなたがやりたいことができるか」を考えて企業分析をする
会社概要のチェック
会社概要はその会社の基礎となるプロフィールのようなもの。
ほぼ全ての会社はホームページに「会社概要」や「企業情報」といったページを持っています。
会社概要で確認すべき事項
この会社概要に書いてあることは、そこまで正確に覚える必要はありませんし、面接で聞かれることはありません。
しかし面接官は「応募者は会社概要に書いてあることくらいは把握している」と考えています。
面接はその前提でのやり取りになりますので、面接直前にも確認をしておきましょう。
会社概要はホームページの中でも一見堅苦しいページですが、あなたにとって重要なことが書かれています。
事業所が全国や海外にあれば転勤の可能性がありますし、従業員数が多ければ出世競争が大変かもしれませんし、設立年が昔であれば社風が古い会社かもしれません。
また「沿革」にはその会社の生い立ちが掲載されているので、応募するのであれば確認をしておきましょう。
会社概要を押さえていないと、一次面接で落ちる可能性が高い!
何で儲かっている会社なのかを知る
その会社が何で儲かっている会社であるかを知るのは重要です。
有名な商品よりも、もっと利益額の多い事業を持っている会社も少なくありません。
メインの収益源を見誤ると、無駄な時間を使ってしまったり、最悪ミスマッチな転職になってしまい転職を繰り返してしまう可能性すら出てきます。
企業分析をする際には、
ということについては最初の方に確認をしておくと、転職後のイメージがしやすく、よりミスマッチの少ない転職ができるでしょう。
企業の収益構造を知ると、転職後の仕事のイメージがしやすくなる
その企業が前の会社を転職する理由、転職しそうな理由を持っていないか確認する
今の会社を辞める理由を言語化しておきましょう。
今の会社を辞める理由をはっきりと言語化しておかないと、今の会社と同じような会社を選んでしまう可能性があるためです。
会社を選んでいるのは、就活の時も今もあなた自身。
同じ人間が選べば同じような会社を選んでしまうことはあり得ます。
そして転職したはいいものの、今の会社と似たような会社を選んでしまい、転職することになってしまえば最悪。
同じ理由で転職を繰り返す可能性を無くす
業界分析で業界内での立ち位置を知る
企業分析はその会社だけを調べても終わりではありません。
業界の中での立ち位置を知ってこそ、その会社の存在感が見えてきます。
などについて知っていくと、いい会社だと思っていたのが実はシェアが低くて、No.1奪還はかなり難しい状況だとわかるかもしれません。
日本シェアは高くても日本の市場は縮小していて、会社進出が遅れている会社かもしれません。
転職エージェントの担当者も各業界の現状についても熟知していますので、聞いてみましょう。
また「業界地図」という、各業界の市場規模や各社のシェアなどについて分かりやすく解説している本などもあります。
業界内での立ち位置は必ず確認しておきましょう。
No.1かオンリーワンの強みがあることを確認する
最後に:面接後に職場を見せてもらうのは必須
最後に最もアナログな企業分析の方法をお伝えします。
それは、面接の後に職場を見せてもらうこと。
というようなことについて確認をしてください。
少しでも違和感があるのであれば、本当にその会社に入って大丈夫か自問自答しましょう。
特に、今の会社が嫌で辞める場合、同じような空気を肌で感じるのであれば黄色信号です。
あなたは「あなたがその企業に入ってあなたがやりたいことができるか」ということを念頭に企業分析をしてきました。
最後に自分の感覚を信じて企業分析を終えましょう。
職場見学については、転職エージェント経由などで事前にお願いしておくことをお勧めします。
当日面接の後にいきなりお願いすると、断られる可能性があるためです。
事前にお願いをしておいたからといって、あなたの職場見学のためだけに取り繕うようなことをする企業はありません。
またできれば職場の人と話をさせてもらうと、より安心できると思いますので、これも事前にお願いしておくと良いでしょう。
アナログな方法ではありますが、自分の目で確かめるとネットでは出てこない信じられる自分だけの情報が手に入ります。
面接日とは別の日に会社を外から見てみるのも有効です。もしかしたら何時までも残業しているブラック企業かもしれません。
面接が終わった後に職場見学をさせてもらうと、実際に働くイメージがより鮮明になる
